キャラクター制作のポイント
CHARACTER PRODUCT POINTS
ゲームキャラ制作
ゲームキャラ制作はどうやって作る?
デザインのポイントや制作手順を解説!
GAME CHARACTER
ゲーム作品において、ストーリー展開とともに重要なのがキャラクターデザインです。プレイヤーを引きこむ魅力的なキャラクターであればあるほど、ゲームへの没入感も増し、プレイが楽しくなるでしょう。また、キャラクターそのものにファンがつけば、グッズ展開やシリーズ化も期待できます。
本記事では、ゲーム制作において魅力的なキャラクターをつくるポイントや、キャラクターデザインの流れ、デザイン提案に必要な素材などを解説します。
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キャラクターデザインのポイント
キャラクターデザインは、「キャラデザ」とも呼ばれ、漫画やアニメ、ゲームなどに登場するキャラクターのビジュアルを制作する工程を指します。
ゲーム制作において、キャラクターのビジュアルは、プレイヤーがキャラクターの性格や属性を直感的に理解できるものでなければなりません。また、複数のキャラクターが登場する場合は、それぞれの性格や特徴が重複しないように気をつける必要があります。
これらを意識することで、プレイヤーは、キャラクターと出会ってすぐにそのキャラクターの役割を見つけ、スムーズにプレイに没入できるでしょう。
本章では、プレイヤーがキャラクターを直感的に理解し、より共感できるキャラクターに仕上げるポイントについて解説します。
1キャラクターごとにテーマカラーを持たせる
戦隊ヒーロものでは、「赤が闘志にあふれた熱血漢」「青は冷静沈着な頭脳派」というイメージを持つ人が多いのではないでしょうか?色は、特定の印象を与える心理的効果を持っています。キャラクターによって、テーマカラーを決めることで、多くを説明せずに一瞬でキャラクターの性格や個性を表すことができるでしょう。カラーごとの心理的効果は、多くの著作物で解説されているほか、WEBでも参考文献が多数閲覧できます。キャラクターのテーマカラーを決める際の参考にしてみてはいかがでしょうか?
“<緑色>緑は自然の色であり、現代の私たちにとっては癒しの代表色のように感じられる。(中略)そして生命にとって緑は安全のしるしでもある
その昔、人は緑の茂みに隠れ、あるいは木に登り、何度肉食獣から逃れて、その命を救われただろうか。こうして緑は安全の色、命の色へと繋がってきたのである。”
【引用】“色彩が消費者心理に与える影響について ” 高知工科大学
2体型と表情をかけ合わせる
大柄で背の高いキャラクターに、笑顔をかけ合わせると「優しくて力持ち」という印象が生まれます。一方、痩せていて不満げな表情のキャラクターの場合「神経質でいじわる」な印象になるでしょう。キャラクターの性格を一目であらわすには、このように体型と表情を組み合わせてステレオタイプな印象をおおまかに作ることから始めると良いでしょう。
おおまかなイメージが形にできたら、独自の設定に合わせてビジュアルを調節していきましょう。「実は暗い過去がある」なら前髪で顔が半分隠れている「実は乙女な一面がある」なら、腕組みしているけどカゴいっぱいの花を持っているなど、細かな調整を行うことでオリジナルの個性がプラスされ、リアリティのあるキャラクター像になるはずです。キャラクターの表情と性格は、既存の作品を参考にしてみるのがおすすめです。
3服装や着こなしで個性を表現する
ファッションはキャラクターを表現する重要な要素のひとつです。敵か味方かわからないミステリアスなキャラクターであれば、「仮面やグローブを身につけており、肌が見えない服装」。動物たちと会話する癒し系のキャラクターであれば、「コットン素材のロングワンピースに三つ編みのロングヘアー」など、キャラクターの仕草やセリフを想像しながら服装を決めると良いでしょう。
うまくイメージできないという場合は、テレビを参考にしてみるのがおすすめです。芸能人やドラマの登場人物の衣装は、プロのスタイリストが本人のキャラクターを強調するために選んでいるため、キャラクターデザインでも真似しやすいでしょう。
4キャラクターのギャップを表現する
ギャップには、人を惹き込む力があります。キャラクターがある出来事をきっかけにこれまでと違う顔を見せるという展開は、それがいいギャップでも悪いギャップでも、プレイヤーの印象に残すことができるでしょう。
キャラクターデザインでは、ギャップの片鱗をビジュアルに忍ばせることで、プレイヤーにその先の展開を暗示できます。たとえば、アニメ「るろうに剣心」の主人公、緋村剣心(ひむら・けんしん)は、普段はマイペースで温和な性格ですが、戦闘シーンでは鬼のような強さを発揮します。そんな剣心の過去を象徴して描かれているのが、「人斬り抜刀斎」時代の頬の傷です。ゲームキャラにおいても、ビジュアルでキャラクターの持つギャップを表現し、ギャップとストーリをうまく連動させることで、次の展開への期待を高め、プレイに没入してもらえるでしょう。
5ゲームキャラの「進化」を演出する
プレイを進めるにつれキャラクターの進化を楽しめるのも、ゲームの醍醐味の一つです。キャラクターの進化をビジュアルで表現するには、「装備を増やす」「配色や表情を変える」「衣装を豪華にする」「炎や動物などのエフェクトを加える」など、さまざまな方法が考えられるでしょう。
ただし、進化はたんに豪華にすればいいというわけではありません。キャラクターの性格や属性、テーマカラーなど、基本的な設定を守った上で、より華やかにグレードアップさせましょう。
POINT
2
キャラクターデザインの流れ
キャラクターデザインは一般的に、以下の流れで行います。
1
キャラクター同士の関係性を考える
ゲーム内に主人公がいる場合、ストーリーを動かす動機が必要です。また周囲の人物は、主人公の敵か味方か、味方である場合はメンターなのか、一緒に戦う仲間なのかなど、大まかな関係性を設定しましょう。なお、主人公がいないゲームの場合でも、チームごとに「リーダー」や「補佐役」などの立ち位置を設定しておくと、②のコンセプト設定がスムーズです。
2
キャラクターのコンセプトを設定する
キャラクターごとにどんなキャラクターにしたいかを一言で書き出し、コンセプトとします。なお、コンセプトを作成せずにプロフィールを設定する場合もありますが、キャラクターの個性を立てるのであれば、あらかじめコンセプトを作る方法がおすすめです。コンセプトに沿って詳細なプロフィールを設定することで、一貫性のある人物像に仕上がるでしょう。
3
キャラクターのプロフィールを設定する
コンセプトに基づき、キャラクターの詳細なプロフィールを設定します。デザインに落とし込むため、プロフィールでは、「性格」「生い立ち」「家族構成」「趣味趣向」「特技」などの項目を詳細に埋めていきましょう。また、プロフィールはタイトルの世界観や時代に合わせた内容に留意しましょう。
4
キャラクターの体型と表情を決定する
キャラクターのコンセプトやプロフィールから、いままでの暮らし、過去の出来事などを踏まえて体型とキャラクターを象徴する表情を決定します。また、シルエットで見せる場合でもキャラクターの性格が表現できるよう、キャラクターを象徴するポーズも決定しておきましょう。
5
キャラクターに
個性を与える
大まかな人物像を固めたら、「白髪」や「傷」などの身体的特徴、衣装や装飾品など、キャラクターの唯一無二の個性を付け足していきましょう。衣装や髪形は複数パターン検討し、もっともキャラクターを表現できるものを選択します。
6
キャラクターに配色する
⑤で作成したラフを清書し、配色します。キャラクターのテーマカラーがある場合は、テーマカラーを中心にサブカラーやアクセントカラーを使い、画面映えを意識して仕上げましょう。効果的な配色バランスは、メインカラー:サブカラー:アクセントカラー=7:2.5:0.5です。配色に悩んだ場合は、配色デザインの書籍などを参考にしてみるとよいでしょう。
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キャラクターデザイン提案時に用意すべき素材
ゲームキャラ制作のデザイン案をプレゼンする際、用意しておきたい素材には以下のようなものがあります。
1 | 立ち絵 | ゲームキャラ制作の全身画像を「立ち絵」と呼びます。ゲーム内では、キャラクター設定画面や会話パートで登場するのが一般的です。以下のバリエーションをキャラクターごとに用意しましょう。
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2 | タイトルキービジュアル | ゲームタイトルを象徴するキービジュアルです。ゲームの告知バナーや広告、ログイン時に使用します。タイトルキービジュアル制作では、タイトルを知らない人にも、ゲームの世界観、キャラクターの個性を表現するビジュアルになっているかがカギとなります。 |
3 | スチルイラスト | ストーリー上のキモとなるシーンを切り取った1枚絵を指します。近年は、静止画だけでなくモーション付きのスチルイラストがSNSなどで展開されることも多く、多くのユーザーに手軽にプレイを疑似体験してもらえるようになりました。 |
4 | カードイラスト | アプリゲームでは一般的に、ガチャを引いて当たるゲーム内カードが登場します。カードのレアリティによってキャラクターの装備やカード内の装飾を変化させるため、レア度別に複数のデザインを起こしましょう。 |
5 | SDキャラクター | SDとは「スーパーデフォルメ」の略称で、キャラクターを2頭身で表現したものを指します。SDキャラクターはおもに、ゲーム内のミニゲームやサブストーリーに活用されます。また、ポップな印象のSDキャラクターはグッズ化にも最適です。 |
POINT
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【まとめ】キャラクターデザインは制作会社に依頼がおすすめ!
キャラクターデザインは工程数が多く、登場人物が多いほどリソースが取られます。また、ゲームの世界観を意識したデザインや、多くのゲームに埋もれない高品質なクオリティが必要不可欠です。
自社のリソースを消耗せずにクオリティの高いキャラクターデザインを行うには、制作会社に依頼する方法がおすすめです。キャラクターパートナーでは、ゲームキャラ制作のコンセプト作成からデザインまで、一気通貫したご提案が可能です。また、「背景が大量に必要になった」「モーション付のスチルイラストを作りたい」「プロモーション動画を作成したい」など、ゲーム制作に関するあらゆるお悩みを経験豊富なクリエイターが解決いたします。ぜひお気軽にお問い合わせください。